怒りとインナーチャイルド

怒りとインナーチャイルド

 

ひと言に「怒り」といっても、

  • カチンとくる
  • ムカつく
  • イラつく
  • 腹がたつ
  • シャクに触る
  • 頭にくる
  • キレる
  • ブチ切れる
  • 激怒する

などいろんな怒り方があるのです。

怒りとはとても日常的な
感情でありながら、

厄介なものと認識されている
のではないでしょうか。

 

人間の持つ感情、喜怒哀楽。

どの感情も良い悪いはないと言われてますが
それでも「怒り」だけには
そうは思えない方もあるのでは?

なぜなら、何回も
怒りで失敗してしまったから。。(苦笑)

しかし、これから、怒りについて掘り下げ、
怒りとインナーチャイルドの関係がわかると

なぜ、まるで地雷を踏むかのように
怒ってしまうのか、
目から鱗になるはずです。

そして、同時に怒りの適切な
表現の仕方、怒りの扱い方も学び、
怒りに対する苦手感を
手放していきましょう。

 

1、怒りの認識

あなたは怒りについて
どう思いますか?

人間の感情の喜怒哀楽のうち
「喜と楽」は無条件で歓迎されますね。

そして、「哀」は寄り添いや、
助けてあげたい感を
もたらすのではないでしょうか。

でも、「怒り」はどうも
敬遠されがちになりませんか?

実際に

  • 怒りは良くない感情である。
  • 怒りは人間関係を壊す。
  • 怒りは抑えればおさまる。
  • 怒りは発散すればおさまる。

と世間一般的に信じられているようです。

そして、怒りは攻撃性、破壊性といった
激しさも含んでいます。

しかし、怒りとは実は二次感情
怒りの下には一次感情があるのです。

それは、「悲しみ」です。

深い深い「悲しみ」が
怒りをもたらすのです。

では、その深い深い悲しみが
どのように怒りになるのでしょうか?

2、人はなぜ怒りを感じるのか?

怒りは二次感情ですと
先ほど言いました。

その怒りの深いところには
「悲しみ」という
一次感情があります。

いったいどんな悲しみでしょうか?

2−1一次感情の悲しみとは

それは潜在意識に潜む、
幼い頃に感じた悲しみです。

では、幼い子供はどんな時に
深い悲しみを
感じるのでしょうか?

まず、子供は
生まれた瞬間から親から

  • 衣食住と、体の健康に必要なことを満たされる
  • 肉体的な危険から守られ、安心である
  • 十分なスキンシップをもらう
  • 無条件で愛される
  • 道徳観念と倫理観を教えられる

必要があります。

それらが満たされていないと子供は
生きていくことにさえ危機感を感じます。

自分はなぜ、愛されないのだ?と
深い悲しみと同時に
正当に愛されないことに
怒りを心の奥に溜め込むのです。

2−2心の地雷

正当に愛されない悲しみの他に

親の無神経な言葉や
態度からも子供は傷つきます。

それは、
「お前はダメだ」
「なぜそんなことができないのだ?」
「お前はバカだ」といった
たぐいの言葉です。

幼い子供は、初めから
いろんなことが
うまくできるはずがありません。
失敗を許され、
励まされて成長するのが
人間の成長のプロセスです。

こんな無神経な親の態度も
子供は悲しみと怒りを
心の深くに溜め込むのです。

そして溜め込まれた怒りは
まるで地雷のように
心の奥に潜んでしまうのです。

そして、
大人になって
職場で、同僚から
「なぜそんなことができないのだ?」と
言われた瞬間にバーン!と
炸裂するのです。

そんな地雷の炸裂は
家庭で奥様からの
「あなたそんなこともできないの?」とか
友人の冗談っぽい、
「ばっかじゃないの〜」とか
軽い冗談にさえ
起こってしまうのです。

いつでも、どこでも
心の奥にある悲しみに
刺さる言葉や、出来事があれば
待ったなしで炸裂するのです。

こんな時、怒りで失敗してしまうのです。

 

3、機能不全家庭と怒りの関係

機能不全家庭とは

  • 親の義務を果たさない親
  • コントロールばかりする親
  • アルコール、薬物依存の親
  • 暴力、言葉の暴力を振るう親
  • 性的虐待をする親

つまり、毒親の家庭です。

 

機能不全家庭については
こちらをご覧ください。

機能不全家庭で育った
子供たちが身につける
ルールがあります。

そのルールとは

  • 今、起きていることは
    口に出して言ってはいけない
  • 本当のことを言ってはいけない
  • 本当の自分を見せてはいけない
  • 本当の感情を感じたり
    口に出してはいけない

つまり、
話すな、感じるな、
信じるなということです。

これをすると完全に
自己喪失になります。

機能不全家庭で育つ子供は
実際、体験している
虐待による心のトラウマでさえ
抑圧してしまいます。

それらの抑圧された心の痛みも
心の地雷となっていくのです。

 

4、抑圧か?激怒か?

怒りを感じた時
怒りを抑圧してしまうタイプと
激怒してしまうタイプがあります。

4−1抑圧タイプ

抑圧タイプは
「怒りを表せない」人たちです。

 

 

なぜ怒りを表せないのでしょうか?

「怒りを表せない」人は、
すでに自分が相手から
傷つけられているのに

「こんなことを言っては、
相手を傷つけるのでは
ないだろうか?」

「こんなことを言っては、
関係が壊れてしまうのでは
ないだろうか?」と考え、

怒ることは、
絶対にいけないことだと
信じています。

抑圧タイプの人は
子供の頃、親の怒りに
ビクついていた人たちです。

いつも親を怒らせないように
一生懸命だった
インナーチャイルドがいるのです。

このタイプの人は
人間関係で損をしてしまいます。

なぜなら、もし、
怒りや、悲しみの感情を適切に
表現できたら、

相手に、自分が何で怒っているのか、
何に悲しいのかを伝えることで

「困っているから、助けてほしい」
という意図を伝えることができます。

そうすることで、
「手を貸しましょうか?」とか
「何か私にできることは
ありませんか?」とか、

正直にお互いが意思表示を
できる関係になれるからです。

みすみす、こんな良い
人間関係を結ぶチャンスを
逃してしまっているのです。

4−2激怒タイプ

激怒タイプの人たちは
怒りを炸裂させる人たちです。

このタイプの人たちは
充分愛されない育ち方を

した人たちです。

虐待のある家庭、
母親からネグレクト(放棄)された
悲しみや、怒りを幼い頃から
蓄積してきた人たちです。

怒りと悲しみの
インナーチャイルドを
抱えているのです。

ですから、そこに触れられると
痛みを感じ、涙もろくなる面もあります。

キレる人は、子供の頃から
健康的に自己表現を
上手くできずに
破壊的な行動を
繰り返してしまうのです。

繰り返す破壊的行動ゆえ
孤立してしまわないように
日々の生活の中で
感情を表現する練習をすることは
とても大事なことです。

抑圧タイプも
激怒タイプも

怒りは決して
悪い感情ではないことを知り
適切な方法で、
怒りを表現することを学ぶことで
精神的にも肉体的にも
楽になります。

4−3激怒の夫が抱えていたもの

ここで激怒タイプの
Aさん(男性)の
事例を紹介します。

Aさんは、

奥様の帰りが遅くなる、
大学生の娘さんが
お友達と出かけて夜になると
いてもたってもいられないのです。

「何やってたんだ!」
帰って来た奥様や娘さんに
「ちょっとおかしいんじゃない?」と
思われるくらい怒鳴ってしまいます。

奥様も娘さんも
ちゃんと自分で帰ってこれるし
子供ではないので、
なぜAさんが異常なほどに
怒りをぶちまけるのか
わけがわかりません。

奥様は自分と、娘のことを
心配しての怒りかな?と思い

「仕事の都合で、
予定通りに帰れないこともあるし、
偶然お友達に会って、
お茶をしてくることもあるのよ。
でも、ちゃんと帰ってくるわよ。
何も心配いらないのよ。

なぜあなたはそんなに
ちょっと遅くなっただけで
怒るわけ?
何か、事情があるの?」と
尋ねてみました。

そうしたら、
夫のA さんは、

「俺が子供の頃、
両親が離婚したの知ってるだろ?
俺が7歳の時、
いつもMom(お母さん)が、
学校に迎えに来てくれるんだけど
その日は、来なかったんだよ。
待てど暮らせど、
来なかったんだよ。

その時から、Momは
家から出て行ったんだ。
その日は、結局、先生に
Dad(お父さん)に
連絡とってもらって
(Momには連絡つかなくて)
Dadに迎えに来てもらったんだ。

なんか、あの時の感覚が
君や子供たちが二度と
帰って来ないんじゃないかと
怖くなるんだよ、多分。。」
という話をしてくれました。

Aさんは、その時の感情が蘇り、
目はウルウルです。

Aさんは、立派な大人で、
自分の事業も成功させている
かたです。

でも、子供の頃の、
来るはずのお母さんが来ないという不安、
その日から去って行ってしまった、
つまり捨てられたという子供の解釈、
愛されていない、という悲しみの
インナーチャイルドが
地雷のように反応してしまうのです。

 

このAさんのように
自分の感情を
適切に表現するということは
嘘やかくし立てのない
自分自身を表現することです。

奥様もAさんの事情がわかり、
「私は、あなたのお母さんじゃないのよ。
私は、ちゃんと帰って来るわよ。
私は、あなたを捨てないわよ。」
そして、
「私はあなたにそうやって
心配してもらいたくない。
私を信じてほしい。
私は、あなたに、幸せでいてほしい。」
と伝えました。

こんな夫婦の会話で
Aさんは、

  • 自分の妻は母ではない。
  • 妻はちゃんと帰って来る。
  • 自分は妻を信じて良い。
  • 自分は愛されている。
  • 自分は妻と幸せになっていい。

ということを認識されたのです。

それ以来、激怒することもなく、
夫婦円満です。

 

 

Aさんご夫妻のように
正直に言葉で伝えることで、
人間関係は良きものになります。

夫婦関係、親子関係、
友人関係など変化が起こります。

家庭内で、感情を適切に表現して
伝え合うということを日常的に
していくことが大切です。

では、次は怒りを適切に
表現する方法をお伝えします。

5、怒りを適切に表現する4ステップ

ステップ1

まず、怒りを受け止める

体をリラックスさせ
怒りの感情としばらく付き合う。

ステップ2

相手に怒りを伝える
タイミングを考える。

例えば、
「今」「明日」
「深呼吸の後、10秒後」など。

ステップ3

具体的に、シンプルに
自分は何が嫌だったのかを
穏やかに相手に伝える。

過去のすべての
思い出したことを
持ち出さないでください。

そして、決して相手を
威嚇する必要もありません。

ステップ4

もし怒りの原因が
子供の頃の深く傷ついた
インナーチャイルドであるなら
インナーチャイルドワークで
抱えている地雷が何なのかを
明確にして、手放すことを
お勧めします。

6、アイ(私) メッセージ

相手に自分の怒りを伝える時は
必ず、アイ メッセージ
伝えましょう。

アイ メッセージとは、
「私は」〜〜と感じました。

「私は」〇〇に怒りを感じます。

「私は」あながたxxしてくれると
安心できるのです。

「私は」うれしい。

「私は」あなたが
〇〇なので助かる。

など「私は」と自分の感じたことを
相手を批判せずに
伝えることで
相手はなぜか自ら、
あなたを助けてあげたくなったり
願いを叶えてあげたくなって
しまうこともあるのです。

ですから、ぜひ、
アイ メッセージを
マスターしちゃいましょう。

 

7、まとめ

怒りは決して、
悪いものではないことを
理解してください。

そうでないと、怒りを抑圧したり
耐えて、耐えて、
溜め込んで、耐えきれなくなって
精神的にも肉体的にも
病気になってしまいます。

または、
耐えきれなくなるまでこらえて
「仕事を辞めるしかない!」とか
感情を大爆発させて
取り返しのつかないことに
ならないようにしたいものです。

そのために、ぜひ、日常で
怒りを適切に表現する術を
身につけることが大切です。

感情を自分らしく表現することで
本来の自分として
うそ偽りなく
生きていくことができます。

もし、怒りが
幼い頃の深い心の傷であるのなら
インナーチャイルドワークで
心の地雷を癒すことを
おすすめします。

 

 

参考文献
自分の「怒り」と向き合う本
水澤都加佐 他

 

 

 

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